雑記帳

日記とか備忘録とかそういうの

#ただの日記 #思い出話 家のお風呂の改装中にタイル壁の向こうから木戸を埋めた跡が発見され、我が家を建てた当時はお風呂がなかったことが判明しました。私が使っている2階の部屋が増築であることは聞いていましたし、他界した祖母が内風呂を使わずお風呂屋さんに行っていたことは知っていたのですが、そもそもお風呂自体がなかった時期があったとは。
ちなみに完成したお風呂はとても温かいです。ビバ最新の断熱。さよなら石綿。さよならヒートショック。さよなら三角座りじゃないと入れない湯船。お風呂屋さんの乳首がもげそうなくらい強いシャワーの水圧に慣れたから節水シャワーはちょっと物足りないけど。

木戸の話を伯母にしたことにより追憶イベント「庭の鯉」が開放されました。鯉が死にます。

我が家の坪庭には池を埋めた跡があります。
私が生まれるもっと前に鯉を飼っていて、水が漏れたか、誰かが死んだか、とにかく何かの機会に埋めたと聞いています。
鯉を飼っていたのは私の曾祖母。会ったことはありません。話に聞く限り付き合いやすい人ではないように思いますが、今ほど故郷を出ることが盛んでない戦前に曽祖父と一緒に香川から大阪に出てくるくらいですから、気が強い人なのは当然なのかもしれません。
その彼女が出かけている時に、裏手にあるお宅が火事になったそうです。
当時の我が家は製麺業を営んでおり、職人さんが出入りすることもあったらしいのですが、登場人物の内訳は分かりません。とにかく延焼しては堪らないと我が家の者も消火を手伝うことにして、目に付いたのが庭の池。火元に一番近い木戸を開けて熱気が入っては困りますから、別の出入り口を使うのですが、それでも池が最寄りの水場であることは変わりません。池の水を汲み上げては掛け、汲み上げては掛け、と消火に勤しみます。
驚いたのは池の鯉です。小さいものは岩陰へ、すばしこいものは池の逆端へと逃げていきますが、中には水と一緒に汲み上げられ、火元に向かって放たれてしまうものもいます。
家が焼けては元も子もありません。とっさのことで仕方のないことではあったのですが、鯉を可愛がっていた曾祖母は大層怒ったとのことです。畳む
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