LPプレイヤーを買うさんのツイートを元にした小説です。
以下のものが含まれます。
- 同意のない性行為
- 編集されて戦う意思がないクロノ
- 編集により妊娠すると思い込まされるクロノ
- 編集されたモブ男子生徒×クロノ
クリップトラップ
「うわ、ひどい臭い。盛り上がりすぎでしょ」
突然吹き込んできた清涼な空気。顔を床に伏せて四つん這いになっていたクロノは、頭をわずかに動かし、光が差す方を見た。
剣道場の入り口に誰かが立っている。背の高さは剣道部顧問のマイに近かったが、逆光の中に見るシルエットはあの特徴的なお団子頭ではない。しかし聞こえた声は、気のせいかもしれないが、マイのものに似ていたように思う。
この際誰でもいい。一縷の望みを掛けて助けを求めようとしたクロノは、ガンッと大きな音を立てて閉じられた扉に体を竦ませた。そのせいでナカに入ったものを締め付けて、とっくに麻痺していたはずの嫌悪感に体を震わせる。
アカバが一度壊してからというもの、扉の建付けは悪くなっている。扉を閉めるために力を入れすぎてしまうのは自然なことで、わざとではないのだ。分かってはいたが、乱暴な音はクロノの弱りきった精神には毒だった。
晩秋の、朝。冷たいはずの剣道場の板張りの床はクロノの体温を写し取り、クロノ自身の汗でぬるついている。疲れ切った腕を動かし、どうにかして気持ち悪さから逃れようとするクロノの腰を、背後から覆いかぶさっている男が引き戻す。ずくん、と奥に叩きつけられる衝撃に、思考を始めようとしていたクロノの頭は再び空っぽになった。
「やっほー! クロノっち、大丈夫?」
スタスタと軽い足音。合間に聞こえるぐちゅぐちゅという音。揺れる視界。呼吸の度に肺に満ちる汗臭い空気。切り離されたような腰から下の感覚は、思い出したようにクロノの神経を苛んではまたどこか遠くに行ってしまう。痛いのも嫌だったが、何も感じないのもそれはそれで怖かった。
「クロノっちー、聞こえてる?」
もう一度マイらしき声が聞こえたときも、クロノはどこか他人事のように自分の名前を聞いていた。視界に入ったマイの顔を見て初めて、クロノは剣道場に入ってきた人物が本当にマイであることを知った。
「……マイせん……せ……?」
自分が置かれた状況を理解しきれないまま、呆然と揺さぶられていたクロノは、知った顔を見た安心感からぽろぽろと涙をこぼした。
「たす、……えっ、あ、や、ああッ」
クロノのSOSを遮るように、クロノの腰を掴んでいる男が最後のスパートを掛ける。何度中に出されたか分からない、誰のものという判別もつかない精液が卑猥な音を立てて、男の動きをスムーズにする。マイの顔を見て安心したせいか、失っていたはずの現実感が戻ってきて、クロノの肛門は焼けた棒を差し込まれているかのように痛みだした。
「いた、イっ、ぁ、うぅっ」
「どしたのクロノっち」
マイは苦痛に喘ぐクロノの手に自分の手を重ねた。グローブをはめた手でぐっと握られて、飛びかけていたクロノの意識が繋ぎ止められる。
「せんせ、マイせんせぇ……っ」
もしかして悪い夢を見ているのではないか。
マイの手を握り返しながら、クロノは逃避がてらに考える。もう何度も考えたことで、いつまで経っても覚めないから、その度に今起きていることが夢ではなく現実であることを実感する。それでも、クロノは懲りずに考える。
経験はないながら、クロノに性行為の知識がないわけではない。陰茎をしごけば気持ちいいことはもちろん、性交が男女の組み合わせに限らないことも知っている。年齢なりの興味で、学習とは関係ないエッチなものを見たことだってあった。
だが、これは違う、という確信がある。
同じ学校の生徒なのに、一人も顔を知らない男たち。クロノの体を暴いて、排泄に使う場所をこじ開けて、そこがそう使うためにある穴であるかのように散々に振る舞う。声は掛けられない。ずっと無言で、時折呻き声を上げながら、クロノの肛門だけではなく、男たち自身もただセックスをするためだけに存在するように動き続ける。
「いっぱい可愛がってもらえてうれし?」
クロノから見える位置にしゃがみ込んだマイは、少女のような仕草で自身の膝の上に頬杖をついている。毎日見ているはずのマイの顔が、知らない人のように見える。学校一優しい先生であるマイが、この異様な状況を何とも思わないはずがない。
「ちが、やだ」
「これだけたくさん中に出されたら、赤ちゃんできるの確実だねぇ」
バチンッと目の前がスパークする。
そうだ、体内に射精されたら妊娠するのだ。いや、射精まで至らなくても、カウパー腺液に精液が混じっている可能性だってある。クロノはもう二次性徴を迎えている。妊娠可能な体だ。これだけの人数、これだけの回数、これだけの量。赤ん坊ができる条件は十分だった。
腰を打ち付けていた男が果てると共に、クロノはどくどくと中に出された精液の熱さに体を震わせた。クロノの頭の中に、授業で見た精子が卵子に向かって泳ぐ映像が映し出される。
十月十日。四十週後。出産予定は夏頃だ。妊娠中はどれくらい練習していいのだろうか。出産予定日は全国大会の前だが、予選とは時期がかぶってしまう。先輩は今年で卒業するから、来年は自分たちが三年生だから、剣道部を盛り上げるために頑張らなければならないのに。
「いやだ、いやだ……っ!」
クロノは逃げようと腕に力を入れる。すると動かなかった体が動いた。
射精しきった男はクロノに構うことなく、クロノが動くのに任せて自身を抜き出すと、ふらふらと道場の隅へと歩いていく。
クロノは去っていく男の姿を横目で確認してから、起き上がるために膝を立てる。尽きていたと思っていた体力がまだ残っている。不思議と、今なら逃げられそうな気がしてくる。
とんとんと肩を叩かれて、クロノはマイを振り返る。
「クロノっち、お名前言ってみようか」
「なまえ」
マイの隣にはパソコンがある。こんなときに何を、とクロノは思ったが、パソコンに繋がったアナログ時計を見た途端に視界がぐにゃりと歪んだ。
「そう、名前。クロノっちはだぁれ?」
「おれ……おれ、は」
言いかけたところで、クロノは次にやってきた男によってぐいと横倒しに転がされた。受け身も取らずに床に倒された衝撃から固まってしまったクロノの前で、男はもうとっくに勃ち上がっている陰茎を見せつけるようにしごく。
「ちょっと邪魔しないでよ」
マイは一心不乱に陰茎をしごく男を睨みつけると、男の陰茎から目が逸らせないでいるクロノの顎を掴んで、自分の方に向けさせた。
「クロノっち、お名前言ってみようか」
「おれ、は……短針中二年生、剣道部、名前はクロノ」
「クロノっちは何しにきたんだっけ?」
「今日は……待ちに待った文化祭……」
「文化祭、楽しい?」
「楽しいです。でも、おれ、友だちを探しに行かないと」
「友だち?」
ほぐれきったクロノの後膣に、ずぷりと陰茎が挿し込まれる。
クロノは急に揺れた視界を瞬きで晴らそうとしたが叶わず、首を振り、振動の原因である男を見て、首を傾げる。
場所は見慣れた剣道場であるのに、開いた脚の間にいる男も、周りにいる男も、知らない顔ばかりだ。唯一、隣で顔を覗き込んでくるマイだけが知っている。剣道部顧問の、いつも理科室で発明ばかりをしている変わった先生だ。
「マイ先生。シライ先輩と、アカバと、レモンを知りませんか? 剣道場で待ち合わせしてるはずなんだ」
あは、とマイは声を上げて笑った。マイの笑顔につられてクロノも笑みを浮かべる。すぐそばに腰を振りたくっている男がいるとは感じさせない、安心しきった表情だ。マイに頬を撫でられても、何の変化もしない。
「探してきてあげる。その間、クロノっちは赤ちゃん作るの頑張ってね?」
「うん、頑張る。おれに赤ちゃんができたら、みんな喜ぶぞ!」
- 投稿日:2024年9月15日
- 一度は書いてみたい編集ネタ。元になったツイートでは輪姦だったのですが、私が人数を書けないので順番に並んでもらいました。クロノは本丸なので堕ちてるとこの先が真っ暗になっていいです。LPさん、掲載許可ありがとうございました!