雑記帳

日記とか備忘録とかそういうの

#映画感想 「カッコーの巣の上で」を見ました。前のサイトの日記からの継続です。

問題しかない主人公がによって病院のみんなが「楽しい」という気持ちを獲得していくところがよかったです。みんなが入院させられているのではなく自主的に入っているということを知った主人公が、信じられないという顔をするところから、主人公が人々の理解に一歩踏み込んだような気がします。釣りに行くシーンが一番わくわくして好きです。
主人公はストーリーの経過とともに成長したり優しくなったりすることはなく、人格が一貫していたように思います。その一貫した人格がラストの悲劇を呼んだんでしょうか。
あ。でも、主人公が繊細な青年の死ために怒れたところが(青年が主人公を原因として挙げたのは、裏切りであるような気がしました。私はあそこで彼は自分の責任でキャンディと寝たと言うと思っていた)もしかしたら変わったところなのかも、と今思いました。

病院の描き方については恐らく賛否あるでしょう。当時としては正しくても今は正しくないということもあるでしょうし、時代として煙草は吸いまくれます。あまり時代を置いて見てしまうと、作品が描きたかった自由の範囲が分からなくなってしまうな。
主人公がチーフに諦めずに話しかけるところも、その結果チーフが主人公に話してもいいと思うところもよかったです。主人公が灯した種火が大きくなっていくところが、物語としてきれいだったと思います。主人公が最初に企てた脱走計画をチーフが完遂したところが特に。

前のサイトの日記といえば「グランド・ブダペスト・ホテル」も見ました。思っていたテーマと違って突然サスペンスになった混乱が解けないまま終わってしまった。映像が美しくて、元ポーター現オーナーの人が前支配人の寂しがりなところを理解しているのがいいところなのかなと思いました。
RSS