雑記帳

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#文体の舵をとれ というわけで!やっていきますよ!

<練習問題①>文はうきうきと 問1

 砂浜ではない、小さな石ころで構成された浜だった。
 よくよく聞いてみると波音の中には石ころ同士がぶつかる音が聞こえた。ザルの上で小豆を転がして海の音を真似るときのような、コロコロというにはザラついた、けれどザラザラともゴロゴロとも違う。無理矢理ことばに起こすなならザーッ、チチチチ――というような音だ。耳を澄ませている間にも遠いところで波がぶつかるドーンという音が聞こえる。
 顔にかかってくる横髪がうっとうしく感じるくらい、びょうびょうとひっきりなしに風が吹き付けてくるのに、今抜けてきた松林は静かなものだ。といっても松の葉ずれといって思い浮かぶ音がないから、松というのはそういうものなのかもしれない。
 波の形に盛り付けられた赤っぽい海藻の山をまたぎ越えて、踏みつけられた石のジャッという抗議を靴の下に聞く。波のこない安全地帯のつもりで足を降ろしたのに、体重の分だけ沈んだ足元からは、じんわりと水が染み出している。
 靴はこの履いている一足しか持ってきていないから、濡れてしまったら後悔する。
 そう分かっていても波に近づくというのは魅力的で、ジャッという音にグジュリという水の音が混じるところまで、足を進めていく。次第にバシャバシャと水を跳ねる音だけになっていくところを想像しながら、結局はそれ以上動けないまま、白くぼやけた空と海の間を眺めた。

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だめだと思う。方言OKだったんだから大阪弁で書けばよかったと思う。とっかかりがない人のために「幽霊物語の山場か、島を歩き回らせてみる」という提案があったので、島かぁ……と海際を歩いてみたのですが、なんで曇ってる海辺を歩くかなあ!うきうきって書いてたでしょ!
普段あまりオノマトペを使わないから音の取り方も分からなくて、もっとワンワンとかカランコロンとか定型があるやつにすればよかった。
でもいつまでもこの問題をやり続けているわけにもいきませんからね。とりあえず次の問題に行って、いつかまた①に戻ってくる。それでいこうと思います。
今読み直したら「声に出して読むための語りの文」と書いていました。やり直しますわ……
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