雑記帳

日記とか備忘録とかそういうの

#旅とか 鮎を調理して以来、淡水魚の一部の魚のみが持つ小さいヒレ「あぶらびれ」に夢中なので、友達に淡水魚水族館アクアトトぎふに連れて行ってもらいました。大小様々なあぶらびれのある魚がたくさんいて楽しかったです。アユのような小型の魚に小さなあぶらびれがあるのはもちろん、ひと抱えあるような魚にちょこんと摘めるサイズのあぶらびれがついているのはとてもいいです。あぶらびれのアルバムがうるおいました。写真を見ていると元気が出ます。

岐阜県の施設なので絶滅危惧種の小さな魚・ハリヨのコーナーもありました。今回連れて行ってくれた友人には前にハリヨのいる湧き水にも連れて行ってもらったのですが、その時は湧き水に生息するハリヨを上から見ただけなので、間近で見るのは初めてです。小さな胸びれの羽ばたくような動きがとてもかわいかったです。
ハリヨ以外にもイトヨとトミヨの紹介もあり、トゲウオ科特有のトゲの部分がしっかり見られてよかったです。

他にも長良川水系の水中、水辺の生態や、田んぼの用水路の生態系を再現したコーナーがあったり、ピラルクーやメコンオオナマズ(あぶらびれがある!)など海外の非常に大きな魚も展示されていたり、見どころ盛り沢山でした。魚が大きいのはテンションが上がるけど、小さい方がかわいいなぁと思いました。
オオサンショウウオじゃないサンショウウオも展示されていて、オオサンショウウオしか見た記憶がなかったので、小さいサンショウウオはトカゲとかそういう感じのもっと生き物っぽい感じがしました。オオサンショウウオは大きすぎて現実味がないので。あんなのは獣ですよ。

初めて味噌煮込みうどんを食べた時には辛くて食べきれなかったのですが、辛くなくておいしい店があるというので連れて行ってもらいました。角浅(かくあさ)というお店です。お味噌の味はしっかりするけど辛くなくて、少し甘みもあり、おいしかったです。
#旅とか 友人と気候がよくなったら京都に行こうという話をしていたので、甘えて禪院家の滅亡日に合わせる形で京都に行きました。行き先を宇治にしたおかげで全く混雑しておらず、ゆっくり観光することができました。

まずTwitterで中の人がいつでも空いていると呟いていた萬福寺へ。ランタンフェスティバルの準備がされていて、夜にもう一回来ることに。中国風の寺院で、境内で見る建物すべてが普段見るお寺と違っていておもしろかったです。あちこちに禅の文字があってテンションも上がりました。
20231114192343-admin.jpg
門の向こう側の山が紅葉してたら絶対に絵になってたなーと思いながら撮った禅ナントカと書かれた門。向こう側は立入禁止です。右上がぼやけているのはスマホのカメラが割れているせい。山形旅行前に割って、買い替えるほどでもないから放置してるのですが、たまに気になる。

本堂付近を歩いていると萬福寺の見どころの一つである玉をくわえた木製の魚「開梛(かいぱん)」が吊るされていました。
20231114192705-admin.jpg
口にくわえた玉は体内から出てきた煩悩を表していて、時間を知らせるほか、煩悩を吐き出させるというために叩くそうなのですが、宝物庫にある二代目の魚は叩かれ続けたためにお腹がえぐれていました。生き物の形をしたものを叩こうなんて、ひどいことを思いつく人もいるものです。ちなみに春秋に特別公開される宝物庫の所蔵品は書物と僧の絵と曼荼羅で、入らなくてもよかったと思いました。でも自分に必要かどうかは入らないと分からないんですよね。お腹のえぐれた二代目を見られたのはよかったですし。

萬福寺の物販コーナーはかなり充実していて、記念品として欲しくなるようなものがたくさんありました。魚のキーホルダーを買うかどうか迷いましたが、持て余すのが分かっているので買いませんでした。

広い境内を見て回っていたら結構時間が経っていて、事前に調べてあったおいしくて大人気という噂のパン屋さん「たま木亭」に行きました。10分くらい並んだし、パンを選んでいる間にも焼き立てが出てくるので一食分以上に買ってしまったのですが、食べてみると並んで買うほどのおいしさではありませんでした。食パンも買って帰ったんですけど、別にそんなに…。リピートはない。何であんなに並んでるんだろう。

三室戸寺に行くつもりで宇治川沿いを歩いていたら、私が三室戸駅は川沿いでないことを失念していたため宇治に着いてしまいました。平等院は入口から並んでいたのでやめにして、ドラゴンボート大会を眺めたり鵜飼のウミウを見たり、宇治神社や宇治上神社を見たりしました。
それから『あさきゆめみし』の話をしながら源氏物語ミュージアムへ。ここは展示が少なくて見ごたえがなく、映像作品2作とも観た上で、もう行かなくていいし人が行くか迷ってたら別のところを薦めようと思いました。高校生の頃に行ったきりですが「風俗博物館」の方が展示が充実していてずっといいです。
でも源氏香というお香の組み合わせを当てるゲームで正解できたのは嬉しかったです。手作り感あふれるおめでとうシールをもらえました。今日の香りは2番目と5番目が同一、残りは異なる香りの「藤袴」でした。フジバカマは当時「蘭」と書いたので蘭太のことを考えて一人で悦に入っていました。

20231114193602-admin.jpg
併設のカフェで驚くほど写真映えするものを食べたので載せておきます。和紅茶・浮舟はおいしいけど、生菓子は特筆するような味ではありません。友人曰くパフェもあまりおいしくないそうです。つまり源氏物語ミュージアムは全体としておすすめできません。

三室戸寺に引き返すつもりがのんびりしすぎて閉門時間になってしまったので、途中でテラダという地元スーパーを引っ掛けてから萬福寺に戻りました。テラダは九条ネギが大阪で見るより安くて立派でした。

さて二度目の萬福寺。日没後に再訪したときでもそんなに人がおらず、大丈夫なのかこの寺は…と心配になりました。昼間に見たあちこちを見て回って、お祭りに来たみたいで楽しかったです。お腹が空いていなかったから食べませんでしたが、食べ歩き用のみたらし団子や、屋台で豚まんや春巻きや焼きそばも売っていました。くるくる回る魚釣りの玩具を巨大化したバージョンの魚釣りゲームもありました。
20231114193158-admin.jpg
写真のキャラクターを飲茶の妖精だと思ってるけど何なんだろうな。他には天女みたいなものや瑞獣、船やパンダなどたくさんのランタンがありました。乗ったら音が出るものも!伝統的なデザインのものや新しいデザインのものが入り交じるところが、生きた信仰という感じでよかったです。
20231114193025-admin.jpg
薄暗い中で見る木像は雰囲気がありました。この部屋は昼間は入れなかったので、ゲームのルート解放みたいでした。条件を満たせば入れるようになるやつです。
朝に行った時は夜に行くなら今入るのはもったいないかも、と思ったのですが、明るくないと建物が見られないので、二回行って良かったです。畳む
#旅とか 三泊四日で山形旅行に行きました。二泊三日で考えていたのですが、飛行機の発着時間の都合三泊しないとろくに寝られないと思い贅沢な選択をしました。当日朝に航空会社から飛行機の手配がつかないから遅れる旨のメールがきていて、欠航もありえるのかと思っていたので行けてよかったです。
例のごとく長いので畳みます。

■1/4日目

航空会社はアイベックスエアラインズ。恥ずかしながら初めて知った航空会社で、ピーチの搭乗時間が半端だったことから探し直して知りました。ピーチよりか高いけど全日空よりは当然安く(片道9000円)伊丹空港発の方が楽なので探し直してよかったです。仙台行きは70人乗りの小さい機体なので荷物入れが小さく、一般的な飛行機なら問題なく入るリュックの収納が無理矢理になりました。

仙台空港から仙台駅まで電車で出て、夜ご飯を仙台駅横のS-PAL仙台にあるイタリコ仙台駅店で仙台味噌のミートソースを食べました。味は普通でした。出てくるのを待つ間に山形行きの交通情報を調べたら乗れるか乗れないか微妙な時間に直通の電車があり、乗りたい気持ちに引きずられて食べている間落ち着かなかったのもあるかもしれません。今回酔い止めがうまい具合に効いたので一度も車酔いしなかったのですが、バスに苦手意識があるので、電車に乗れてラッキーと思いました。各停だけど夜なせいで景色が全く見えないのは残念でした。

山形駅を降りてすぐに「紅花ふうき豆」という知らない豆の電光看板があり、見ず知らずの地方に来た!とテンションが上がりました。山形駅はとてもきれいな駅で、たぶん改装したのでしょうね。改装後の駅ってどこの都市も似たようなデザインな気がします。
20231029134327-admin.jpg
泊まったのは山形駅前にあるホテルニュー最上屋です。私が見るからに髪の長い女性だからか何も言わなくてもフロントの方がドライヤーを貸してくださり、ホスピタリティを感じました。設備に古めかしさはあるけど不足はないし掃除されてるし、近隣の喫煙客室からちょっとタバコの臭いがするなーと思ったけど忘れられる程度だしで、寝て朝ごはん食べて出るには十分いいホテルでした。バストイレが30cmほど高い位置にあり、よっこらしょと上り下りしなきゃいけないところがおもしろかったです。ホテルなんだから乾くだろうという見込みで洗ったポリエステル100%の服が乾かなくて生乾きで着るハメになったのもおもしろかったです。

=====

■2/4日目

朝食会場は旅館の宴会場チックな場所で、他のお客さんと一緒にお膳のご飯を食べます。私はご飯を食べるタイミングを逃しがちなので宿泊時は朝ごはんが付けられるところを選びます。そうしないと一日食べられないことがある。最上屋さん、駅前で朝ごはん付きで5780円でした。安い!しかもご飯がおいしい!献立はおひつ入りの白ご飯、味噌汁、鮭の塩焼き、ぜんまいと厚揚げの炊いたん、ポテトサラダ、目玉焼き、青菜のおひたし、梅干しと漬物です。小松菜に似たこりこりした青菜のおひたしが特においしかったです。Twitterでサトルさんが「くきたち菜」ではないかと教えてくださいました。山くらげほどではない、でも小松菜よりしっかりした歯ごたえのいい菜っ葉です。また食べたいです。
20231029134657-admin.jpg
朝の気温が10℃程度だったもので、後から来た男性客に寒いですねと話しかけたら、前日まで山登りをしていて出身も長野だから寒くないとのご回答を得ました。あわや会話終了かと思いましたが、先方はお話しが嫌いなわけじゃないらしく上手いこといって、山登りを始めたきっかけ等を伺うことができました。「グレートトラバース」という番組に感銘を受けたそうです。

□山寺
ホテルを後にして今回の旅のメインである立石寺を目指します。山寺を再現したゲーム が出たときに存在を知り、自分のPCのだと動かなかったことで訪問を決めたお寺です。このタイミングで山形駅のコインロッカーにリュックを入れておけばよかったのに、電車の時間がギリギリだったもので背負ったまま山寺を登ることになりました。体力がないのに負荷を上げないでほしい。
仁王門の向かって左側についている龍がかわいいです。
202310242246141-admin.jpg
今改めて写真を見るとギョロ目だと思っていたのは眉毛のぐるぐるですね。
道中は後生車という円盤が回せるようになった卒塔婆のような木柱がたくさんありました。
20231029140204-admin.jpg
早くに亡くなった子供の供養のためで回すたびに成仏が早まるそうで、目に入る度に回して南無阿弥陀仏を唱えていたのですが、弥陀洞に着くとめちゃくちゃ大量にあったので諦めました。
弥陀洞。人の背丈の何倍もある大きな岩に卒塔婆が彫られている
弥陀洞を過ぎたあたりから視界が開けて木立の中を行く感じがなくなり、木立の中を行きたかった私は「なんだか期待していたのと違うなぁ」と思い始めました。懸け造りのお寺を見るぞ!という気持ちで行ったら良かったんだと思う。ゲームの中に入れるという期待を抱きすぎた。奥の院まで行ったのですが、開けているから日光がばしばし当たり眩しくてよく見えない。サングラスしててもまだ眩しい。五大堂からの景色はきれいでしたが、思っていたのと違うという気持ちが大きくなりすぎて、いまいち乗り切れない訪問になりました。写真で見るときれい!
20231024224614-admin.jpg
これ書くために調べたところ私がさらっと見た大仏殿には「むかさり絵馬」という死後婚の絵馬が奉納されているそうです。そっちのラインで興味持って行ったら近畿の慣習と全然違って興味深く見て回れたと思います。後生車も珍しいものですし。新鮮さを失いたくないと思って調べすぎないようにしていたのですが、かえってもったいないことをしました。

□山形市内
思ったより早く山形駅に戻れたので、とても読み応えのある着物コラムを書いていらっしゃる結城屋さんに行ってみることにしました。あわよくば自分へのお土産も兼ねて羽織紐を買おうという算段です。商店街のイベントがやっていて、地域の名産らしい食べ物の屋台が色々出ていました。お昼ごはんがまだだったので、時間があったら食べたいなぁと思いながら、結城屋さんがある七日町御殿堰へ。堀の部分でお茶席などが出ていて楽しげだなぁと思ったら、まさかの結城屋さんのお茶席だそうで、店内から茶菓子をお盆に載せた方がいそいそと外へ……。忙しそうだと思ったものの、また後日というわけにはいきません。買うものはあるしと思い切って話しかけたら、女将さんが構ってくださいました。会計を済ませる際に「サイトを拝見して……」と同人誌即売会でしか言わないことを言ったら喜んでくださり、ご店主とお茶席で話せると勧めてくださったのですが、人気のお席でなかなかの列、山形城も見たいしバスの時間もあるしで辞退しました。
後日お礼のメールをしたらご店主がお返事をくださり、サイトの記事通りの文体で嬉しかったです。山形は大阪よりずっと寒いので温かい足袋など違う商品があったのかなぁと大阪に帰ってから思いました。

山形城は東大手門から入ってこれは期待大だぞ……と思ってたらこれといって建物がありませんでした。そんなに時間をかけるつもりもなかったのですが、まさか広場状態だとは。本丸跡が通り抜けられるようになっていたので通ったらトンボが山ほど飛んでいてよかったです。最上義光の像がかっこよかったし、近場でお祭りなせいか人が多くて、方言ぽい響きの会話がなされていたのもよかったです。

駅に戻るつもりがお堀と駅の位置関係を間違えたらしく全然違う方向へ。さまよい歩いているところにコセキというお菓子屋さんを発見。「つのまきあります」の文字につのまきが何か分からないまま入店しました。つのまきというのはゆべしのようなモチモチした食べ物で、コセキさんのつのまきはくるみとごまが入っていておいしかったです。駅までの道を商店街の案内パンフをくださった上で教えていただけて、「お昼ごはんまだでしたらおいしいお店もたくさんあるので」と言ってくださったのに時間が不安でご飯屋さんに行けなかったのが心残りです。

いざ駅に着いてみると時間があるようなないような微妙な時間でした。地産地消系のイベントがやっていたので玉こんにゃくを食べました。庄内交通の建物に行ってICOCAが使えるかを聞いて、使えると分かったので鶴岡行きのバスを待ちます。庄内交通のサイトにはチェリカとSuicaが使えると書いているものの他の交通系ICカードの使用可否が不明だったので、チェリカを買ってチャージしようと思ってたので、使えてよかったです。

□羽黒山前日泊
鶴岡エスモール経由で羽黒山へ。翌日が雨なことが分かっていたので登りたかったのですが、夜ご飯の時間もあるし日没になると10℃を切るので諦めて宿坊・神林勝金へ。
20231029135354-admin.jpg
202310242246149-admin.jpg
宿の方のご対応が温かくて、お風呂もゆっくり入れて、ご飯もたっぷり食べられました。献立は精進料理でおひつ入りの白ご飯、味噌汁、きのこいっぱいの小鍋、ぜんまいと厚揚げとそら豆の炊いたん、胡麻豆腐、ぜんまいのおひたし、野菜の天ぷら、たけのこと南瓜の炊いたん、だし、漬物、蒸し栗です。おかずは私の感覚だと味が濃くて、でも夜中に喉が渇くということはなく、不思議な感じがしました。わらびと厚揚げの炊いたんが一番好きでした。
20231029134918-admin.jpg
朝ご飯には「もって菊」というものの甘酢漬けや、丸なすのようでナスではない丸っぽい何かを四つ切にしてじゃりじゃりする甘い味噌をかけた食べ物など、知らないものがありました。あれは何だったんだろう。
20231029135144-admin.jpg
外観からもっと古めかしい内装を想像していたのですが、床も張り替えられていてオバケなどは出そうにない様子。空調も個室ごとにあるしウォシュレットもある。カメムシはたくさんいましたが刺激しなければ臭くないので気にならず、これ見よがしに立ち上がったり、廊下のWi-Fiルーターのアンテナの上で電波を受信したりなどする奇妙な姿を眺めて楽しめました。

=====

■3/4日目

□羽黒山
宿坊の方に朗らかに送り出していただき、勢いリュックを預けそびれて荷物を全部持った状態で羽黒山へ。朝早くだからか授与所は閉まっていました。
202310242246147-admin.jpg
五重塔は事前に調べた通り工事中ですが、それを差し引いても問題ないほど羽黒山は雰囲気がいい!比べるものじゃないですが、私は山寺よりこっちの方が好きでおすすめです。でもしんどいです。ずーっと階段。リュックあるからとかそういうんじゃない。建物が見えるたびに「頂上だ!」と思っては全然違うということを繰り返しました。
202310242246148-admin.jpg
この距離を石段敷設し続けた人狂気じみてる。降りてくる人に「まだありますか?」と聞いて「大きな坂はあと一回です、がんばってください」と励ましてもらいました。帰りはバスに乗るつもりだったんですが、トイレが掃除中で待っている間に行ってしまい(バスの時間が差し迫ってると知らなかった)諦めて徒歩で降りました。帰り道に出会った人に「もう少しです、本当にもう少しです!」と言ったり、もっと降りたところで英語で頂上は遠いのかと聞かれて「ファー」と返したりしました。小学生の群れやバスで来たのだろう一団に遭遇して立て続けにこんにちはを言い続けた時は少し恥ずかしかったです。
羽黒山、一枚目の写真のように門から一回下ってそれから登るんですけど、帰りはそこをもう一回上がることになるんですね。めっっちゃしんどかったです。ずっと下りで帰りはまだ楽だなと思っていたところに現れるそそり立つ壁ですよ。でも羽黒山の一回草深いところに降りて小さい社が複数並んでる光景が異界の入り口っぽくて好きです。
羽黒山は基本一本道なのですが途中で道が外れる箇所があり、鳥居が見えていたのがよかったです。もちろん近くまで行ってみたのですが、鳥居の向こうは行って戻れるのかよく分からないので行きませんでした。あと松尾芭蕉の足跡が追える道もありました。
五重塔の工事のための設備を周囲の木にクッション材を巻いてワイヤーで支えているのが山の中だからこそできる準備で新鮮でした。
202310242246144-admin.jpg
ネット上の参考観光ルートでは玉川寺に寄るのをおすすめされてたのですが、逆戻りすることになるから鶴岡市街に戻ることに決めてやめました。

□鶴岡市内
思ったより早く羽黒山を登って降りられたので藤沢周平記念館へ行くことにしました。道草を食うことを見込んで時間にかなりの余裕を見ていたのですが、今回は余る傾向にあります。

記念館に行って分かったのは私は藤沢周平の人柄に興味がないということです。湯田温泉で暇だから入った中原中也記念館が登場人物が現代の常識から外れていておもしろかったから…。藤沢周平の字が可愛いということが分かったのは収穫でした。直筆原稿からフレーズを切り取った栞なんかが売ってたらよかったのにな。

その後荘内神社に行って、大宝館に行って、お腹が空いたので受付の方に近隣のご飯屋さんを聞きました。刀剣乱舞とのコラボをやっている(館内にも信濃藤四郎のパネルがある)(私がとうらぶ止めてから追加されたキャラなので知らない)(とうらぶ目当てで来る層と年代性別がかぶってるから写真撮れますと言ってくださるのが気まずかった)とのことで、施設から一番近い「肉菜バル NiGoo」へ行くことに。せっかくだから注文した藤四郎プレートはスペアリブなのに脂っぽさがなく、白ご飯に合う洋風照り焼きという感じの味でおいしかったです。
202310242246143-admin.jpg

まだまだ時間が余るのでnigooから荘内神社を挟んで逆側にある致道博物館へ。雨だからと紐のショートブーツを履いていたので脱ぎ履きが面倒くさい…
刀剣の展示で山伏国広作の刀を見て、山伏の兄弟だ!と思いました。とうらぶハマってた当時でも刀そのものにはそこまで興味を持てなかったので、刀がいっぱいあったという感想を抱きながら次の館へ。
民具は圧巻の量です!特に漁に使う道具だけのコーナーがすごい。山形県と近県に限定してるのかな。見たことのない形状のお弁当箱や背負子のような「ばんどり」という物などがありました。
202310242246142-admin.jpg 202310242246146-admin.jpg
万博記念公園にある国立民族学博物館に何度か行ったのですが、色々ありすぎて流し見になっちゃうんですよね。いい機会でした。綿花が取れないから麻やぜんまいで織った着物などもあり、近畿とは違う寒い国の文化を感じました。移築されている民家も全然違うんです。

そうこうしているうちに時間が程良くなったので、湯田川温泉にある藤沢周平ゆかりの宿である九兵衛旅館に向かいました。蔵王温泉と銀山温泉と迷ったんですよね。でも次に山形行くのっていつか分からないし、銀山温泉に行ったって絶対ネットで見るようなフォトジェニックな写真は撮れないって分かってたから藤沢周平ゆかりの宿を選びました。温泉地の観光をしようと思ってたけど部屋でだらだらしたい欲求に負けてさっさと旅館へチェックイン。改装なさっているんでしょう、きれいで明るい宿です。
一人旅歓迎の宿ということでお布団はすでに敷かれた状態で、食事も個室の食事処、貸切風呂は予約不要だから開いているタイミングでひょいと入れて、気楽でよかったです。
男女入れ替え式の大浴場の片方は金魚のいる水槽を眺められるようになっていて、最初に入ったときは「金魚がおるからなんやねん」と思ったのですが、いざ金魚のいない方の大浴場に入ると「金魚おらんと暇やな……」と思いました。入った時間が朝4時で坪庭もろくに見えない状態で、目が暇だったので、金魚はいる方がいいです。金魚大事。
ご飯はだだちゃ豆の和風ムースとアラという魚のお刺身、鶏の豊年揚げ、翌朝の塩納豆が特においしかったです。朝ご飯は胃が重くて半分ほどしか食べられなかったので惜しいことをしました…。味噌汁はどこの地方に行っても味噌汁なのですが地域で結構味が違うのがおもしろいです。山形もちょっと塩からいけど赤味噌の辛さのは違ってまだ飲める。

=====

■4/4日目

路線バスでも仙台行きの高速バスに間に合うのですが、万一道が混んだら大阪に帰れなくなっちゃうので、そして湯田川温泉発着半額キャンペーン中だったので、タクシーを使いました。道はガラガラでした。
せっかくだから朝のバスだとルートにない庄内観光物産館でお土産を見てから仙台へ。仙台でも少しだけ時間があったので呪術廻戦0に出てくる商店街のモデル「ハピナ名掛丁商店街」を見て、電車に乗って空港へ。せっかくだから牛タンも食べておこうと思い仙台空港内にある牛タンレストラン陣中で昼食。今は大阪でも仙台牛タンのお店があるのですが、薄いのしか知らなかった頃ならびっくりしただろうな。味は大阪で食べるのと変わりませんでした。
そして噂の喜久福を買って大阪へ帰りました。

=====

■総括

楽しかったです!バスに酔わなかったのが一番大きい!山寺、羽黒山、致道博物館それぞれに工事中で見られない建物があったのですが、食べ物は知らないような物を食べられてよかったし、バスや電車の乗車時間が長いおかげでかなりのんびりした旅だったので疲れも残りませんでした。三食食べられたし睡眠もしっかり取れたし、外食続きで慣れない贅沢に胃が張った夜がある以外は健康優良旅行でした。畳む
 
#旅とか 「THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」を観るために京都に行くついでに「瑠璃光院」に行ってきました。土曜だったし、特別拝観期間しか開いていないので仕方ないことなのですが、結構人が多くて、夏の暑さと雨の湿度もあって疲れてしまい、期待したほどよくありませんでした。
写真あるから畳みますね。

雨のおかげで苔も青葉も美しく、釜風呂も見られるので一見の価値はあったのですが、ずっと人の気配を感じ続けてお寺だというのに心休まる時がありませんでした。私も「たくさんいる観光客」の一人なんで言えたことではないのですが、拝観料2000円なのでマナーもいいのですが、澄んだ空気を味わいに行くには人の存在が近すぎる。
20230819093906-admin.jpg
ここで寝転がりたい!ってなるお寺が好きなのですが、今回は早く帰りたかったです。人がいるとどうも気を遣ってしまって。要所要所に立っているお寺の方にもぺこりぺこりと頭を下げていたので余計に疲れた気がする。そわそわした。

その後で瑠璃光院がやっている「ルイ・イカール美術館」に寄りました。こちらは誰もいなくてよかったです。飾られている絵自体は好みではないのですが、人様のおうちにお邪魔した感じで鑑賞できて、子供の頃に友達の家に遊びに行った時のわくわく感を味わえました。
「ゆり(百合)」と「らん(蘭)」の絵が、同じ花モチーフでありながら全く表情の違う絵で、たまたまかもしれないけど花そのものへのイメージが感じられてよかったです。
すっかり回復したので入館料無料のところを300円支払い、紙コップに入ったホットコーヒーとロータスビスケット1枚をもらいました。ほどよくクーラーの効いた誰もいない広い部屋で小雨を眺めながら飲むコーヒーはうまい。

お昼ご飯は八瀬比叡山口駅前の「八瀬平八」で食べました。味は普通…というか、かけそばにすればいいのに月見そばにしたから味が薄まってしまい、失敗したなぁと思いました。かかってるラジオが趣味じゃないけど店員さんはまろやかで雰囲気はいいです。

運良く観光列車「ひえい」に乗ることができて嬉しかったです。畳む


本来の目的である新版画展は疲れているせいかいまいちでした。前売り買ってまで楽しみにしてたのに。行く順番を間違ったかな。「美術館「えき」KYOTO 」に行くのは今回が初めてだったのですが、美術館自体も天井が低くてファッションビルで行われる企画展くらいの簡素さで、そんなに好きな雰囲気ではなくて。どうやら私は美術館に特別感を求めているらしい。

でも更にその後にハルカスで観た「松村公嗣 日本画展」はすごくよかったです。じゃあやっぱり好みの問題かなぁ。通りがかりに見かけて、普段は画廊なんか入らないけど私基準おしゃれな格好をしていたから入ってみたんです。私にお金があるなら熊野古道の絵がほしかった。これの小さいサイズの作品です。小さいと言っても大きくて、80号と書いていました。もっとお手頃な8号もありました。値段は手頃じゃなかったけど。絵の中に入れそうと思いました。松村公嗣氏の絵に限らず、絵描きさんのイラストって私が認識している世界と違う色が使われていて素敵。
#旅とか 今日は天王寺動物園と通天閣に行きました。
写真ないけど長いから畳んどきます。

天王寺動物園でリニューアルされたペンギン・アシカコーナーが見たくて行きました。ペンギンの泳いでいる姿が見られるように長方形+天井に向けての半球アーチという風に作られた水槽があり、頭上にもペンギンが泳いでくるという、公立動物園としては力の入った展示だと思います。

4/26にできたばかりで水槽に傷もなく、とてもクリアにペンギンの姿が見られてよかったです。今まで氷山を模した展示だったのですが、暖かいところに生息しているペンギンなので、岩地風の陸地も作ってありました。今日は水の中にいる個体ばかりでしたが、次は陸地にいるとこも見られたらいいなと思います。

アシカの水槽もペンギンと同様で、天王寺動物園のアシカをこんなに間近に見られたのは初めてです。旋回しているのでお腹がいっぱい見られました。陸地はハーバーっぽくなっていて、こちらも出てきて日向ぼっこしているところが見てみたいなぁと思いました。
餌がやれなくなったのは残念だけど、その方が動物の健康にいいらしいですから仕方ないです。魚の切り身で手が臭くなることもない。

夜行性動物館のキーウィは今日は結構動いていました。そして今まで気にしたことなかったのですが、フサオネズミカンガルーの動きがすごくカンガルーでよかったし、尻尾が傷つくからテーピングで保護されているところも野生でやっていけてるか不安になれてよかったです。

爬虫類館ではアマゴなど脂鰭を持った魚が見られました。カメが他の亀の食事中に真ん中を突っ切るという自由さを見せていて楽しかったです。迷惑という概念がなさそうなところに安らぎを感じます。
ツル類はほとんど座っていました。立ってるイメージが強いのに。暑いからかな。ホッキョクグマもやたらと水に飛び込んでいたし、マレーグマは隙間からフリスビーのような物を取り出そうと躍起になっていたし、普段と違うことが多い日でした。

通天閣に行く前に「新世界かすうどん恵比須屋」でかすうどん定食を食べました。「かすうどん+ごはん+おかず」と書いてあり、おかずってなんだろうと思ってたら、ほうれん草の胡麻和え、串かつ2本(ウインナーとさつまいも)、れんこんの煮物でした。通りがかりに入った店で、駅の立ち食いうどん系のしっかりした味付けで、どれもおいしかったです。

通天閣はスライダーに乗りたくて行きました。
待っている間に動悸がしてきて、思ったより怖くて最初叫んだけど、途中で疲れて黙れました。降りたら手が震えていた。
ジェットコースターとかプールのスライダーだめなんですけど、怖いもの見たさです。ジェットコースターは緩急をつけるからずっと怖いけど、通天閣のスライダーはワンテンポなので、もし10分くらいずっと滑れていたら慣れて楽しめるようになるかも。畳む
#旅とか 通勤途中に見かける紫陽花が満開なので、今こそ行く時だ!と思って先週の土曜日に長谷寺に行きました。が、長谷寺の紫陽花はまだつぼみでした。後でサイトに開花状況が書かれていることを知りましたが、行ってみたかったのでよかったです。

続きで感想。写真載せるとき開くまで読み込まれないって考え方でいいのかな。

前日の大雨の影響で環状線が止まっており、迂回して難波から長谷寺駅へ。からりと晴れた日だったのですが、長谷寺近くの初瀬川は濁流で、帰りに寄った與喜天満神社も石段がせせらぎ状態で、境内にも小さな川ができていました。
202308190936111-admin.jpg

長谷寺は牡丹が一番有名なのかな。境内のあちこちに牡丹が植わっているのですが、時期が違うので当然ながら葉っぱだけ。何も咲いてなくとも本堂に向かう登廊は結構な人がいたので、満開の時期はとても混雑しそうです。私のスマホのカメラは望遠だめだめなので写真に撮れなかったのですが、本坊から本堂を望んだ感じが好きです。遠く高くのおやまに望むお寺は一層神聖な感じがしました。

本堂では御本尊である観音像が特別公開中で、通常は関係者のみが入れるエリアに入り御御足に触れることができました。受付で五色の輪っかも付けてもらえるので、観音様とのご縁アピールをしながら帰れます。
観音像は10メートルあるそうで、下から見上げるとすごく大きい!大迫力!電灯で照らされた今でも圧巻なので、ろうそくしかなかった頃に見たらさぞ荘厳だったろうと思います。
すぐそばで見ていた方がお連れの方に「台座がシンプルなのは珍しい」とお話しされているのが聞こえて、改めて見れば確かに装飾のない四角い台でした。私はお寺に行く割に仏像も建築も全然知識がないなんですけど、詳しい人と行くの楽しそうです。
特別公開期間でなくても、朝の勤行に参加すると拝観できると張り紙がありました。おかゆも食べられるらしいです。

常に公開されている本堂の舞台部分は開放感があり、今回が初めての長谷寺訪問なのでコロナのせいかどうかは分かりませんが、扉がどこも開いてて明るくてよかったです。長谷寺の本堂は懸造り+登廊で、なんとなく二月堂っぽさがあると思いました。
春日大社の宮司さんが息子の病気が平癒した時に感謝の気持ちで登廊を建てた…という記述を見かけたので、その関係もあるのかな。二月堂はでも春日大社付属ではないのか?わからないです…

室生寺も行くつもりでしたが家を出た時刻が遅く、JRの運休で迂回した分もあって一時間くらいしか見られそうになく、もったいないから断念しました。また今度です。榛原の花火とセットで行けたらいいだろうなぁ。

残念ポイントの話なのですが、長谷寺自体はいいのですが、参道が狭いのに参道途中に駐車場があり、行ったり来たりする車に肩身の狭い思いをしながら歩かないといけません。あと草餅が町の名物のようなのですが、この店だけが手作りとか、ここだけとか、競争めいた看板が出ているのが少し怖かったです。これは昔京都に行った時、お店の前でお品書きを見てたら中から出てきたお店の人が隣のお店の悪口(あっちの店は冷凍のたけのこを使ってる)を私に言ってきた思い出から私が気にしすぎてるだけかもしれません。

お昼ご飯は「長谷路」という建物が登録文化財のお店でざるそばを食べました。
お蕎麦の味は普通!茹で加減は好き!にゅうめんが正解だったかも?でも池のあるお庭があるし、お店の方は優しいし、私は田舎がない(祖父母宅は東大阪市の住宅街にあるので『ぼくのなつやすみ』ができない)ので「田舎の親戚の家に遊びに来たらこんな感じかな」という雰囲気でよかったです。欄間が透かし彫りの扇で素敵でした。
縁側には呼び出し用の魚の形の木の板がかかっていて、店の方にすぐ気づいていただけたので私は使えなかったのですけど、コンコンという硬い木の音がしていました。
20230819093611-admin.jpg畳む
#旅とか #その他感想 ハボさんと賀茂競馬を観に行きました!
日記にしたら長いな…て感じなので畳んどきます。写真はないです。#旅とか

GWにつき京都激混みという情報を目にして怯えていたのですが、上賀茂神社付近はいつもの休日の京都っていう程度の人出でした。出たとこ勝負で行ったお昼ご飯も夜ご飯も運良く並ばずお店に入れて、競馬後に向かった京都府立植物園貴船神社のライトアップもゆったり観られて、いい京都観光になりました。
ちなみに昼ご飯は「Cafe&Bar Chill's Kyoto」、夜ご飯は「そば・うどん処 源」です。どちらもおいしかったです。源さんが各種電子決済に対応されてたのが意外でした。ありがたや。

競馬は私から誘っておきながら暑さに弱いために頭痛発生、第4レース開始前に退避してしまったのですが、普段見られないものが見られてよかったです。
もうね、衣装がめちゃかっこいい。平安装束であんなに動いてるとこなかなか見られない!
乗り手の方(乗尻)が氏族の男子が幼少から練習してなるところに禪を感じました。批判的な意味でなくて。県主同族会のこと歴史が人の生の積み重ねだということが実感できて好きです。

馬が走っている瞬間以外は想像以上にゆったりした進行です。神事じゃない競馬もレースの間が空くからそんなもんなのかも。14時頃から馬が走ると書いてあったけど実際には地元小学生(暑いので毎年少年野球チームから選出らしい)扮する警固役による馬場チェック一往復、「九折南下」という馬を馬場に慣れさせる並足のジグザグ歩きを10頭分、馬が走る前にもう一度慣らしに並足で一往復…となかなか走りません。競馬の後で観光しようと思うと夜間開館系しか無理だと思います。
一般的な競馬より席と走る場所の距離が近いから荒ぶる馬の鼻息が聞こえます。白目が見えるほど興奮している馬もいる。神馬として飼われている白馬(人参をやれる。話しかけないでくださいと書いてある。たぶん人語を解す)は大人しいんだなぁ。

有料観覧席にいると逆に見えない(座席に対し背中側で行われたり、前の席の人が撮影のためにカメラを上げたり)場合もあるので、正直有料席はおすすめしません。ハボさんを誘っておいてマジなんなんですけども…! 帰り際に通路通るときに逆側に控えてる馬と乗尻のほうがちゃんと見えたくらい。
有料の柵の中に入ってしまわず、遠巻きに1レースだけ見て、勝敗の判定やら勝ち名乗りの様子やらを歩きながら見て…くらいが気軽で色々見られたかもなぁと思いました。なんと観覧にお越しとされていた神様も3レース目で帰りました。最後までご覧にならんのかいな。

2レース目を走り終えた馬が一頭だけ空馬でスタート位置まで走って戻ってくるというハプニングが起き、解説の男性が20年間競馬を見てきて初めてとおっしゃっていました。ラッキーです。

アナウンスの女性の方は標準語で話しておられ、菖蒲の発音が関西弁じゃなかったのでワーと思いました。アドリブなのか解説も兼ねた部分も多くて楽しかったです。時折風に吹かれてはらり落ちてくる桐の花もきれいでした。
始まる前に境内をぶらぶらしてたら曲水の宴で使っている小川が見られて、本殿は並んでたからお参りしてないんですけど、普段下鴨神社ばかりだけど上賀茂神社もいいなぁと思いました。

京都植物園は時間がなかったので温室抜きの公園部分だけ。それでも十分たっぷり植物が見られました。個人的にはもっとドンピシャの花の時期のがおすすめです。でもシャクヤクとバラがきれいだったし、池を囲む青もみじが精霊とかいそうな感じにきれいで、バイカモの生える小川で回る水車もよくて、今の季節もありです。

貴船神社は紅葉のときのライトアップに行っており、きれいさを人と共有できたほうが絶対楽しい!と思っていたので、今回ハボさんと行けてめちゃくちゃよかったです。川床も出てて雰囲気がすごく素敵でした。中二妄想なんですけど、提灯の下で飲食するお客さんに妖怪が混じってても不思議じゃないって感じ。畳む
#旅とか 大磯観光後に小田原で一泊、翌日小田原城と沼津御用邸を見るという旅行をしてきました。家を出るとこからずーっと着物で過ごす初めての旅だったのですが、着崩れしたりしんどくなったりすることなく楽しく過ごせました!

長くなったので畳んどきます。

大磯には杉乃さんと行きました。三角屋根の大磯駅構内ではツバメが巣作りをしていました。うんこするところは見られませんでした。駅を出た第一印象は「意外と栄えてるな」です。
お昼ご飯は「めしや大磯港」に行くつもりだったのですが長蛇の列で断念、すぐ近くにある「OISO CONNECT CAFE」へ。大きな窓から海が見える広々として明るいカフェで、私のイメージする湘南って感じです。パエリアを半分こして、シラスコロッケが売り切れだったのでフィッシュ&チップスを食べました。ほこほこの白身魚のフライがおいしかったです。

お昼ご飯のお店に入るまでの待ち時間が長く食べるのが遅くなったので、夜ご飯までにお腹が空くかを心配しながら、通りがかった「鴫立庵」を見学して新緑を堪能、それからメインの目的地である「明治記念大磯邸園」へ。
ところが!大隈重信邸陸奥宗光邸も修繕のために家屋そのものをジャッキアップしていて外観すら満足に見られない!
曳家で行う工事の様子が見られるよう囲いの一部が透明で、普段見られない本邦初公開の部分は見られるのですが…これは残念!施設の方がとても優しかったし庭園から見る海はいい!!
伊藤博文邸が三年後くらいに公開らしいので、もしまた行くならその頃がいいかなぁ。

そこから「吉田茂邸」へ。なんとこちらもお休みでした。月曜定休と書いてたから空いていることを期待して暦の上では平日の5/2(火)を選んだのに、まさかの連休します宣言。道路挟んで向かいの郷土資料館もお休み。まじかよ。
お庭は見られたのでバラやら日本庭園やら何やらを見て、郷土資料館横の横穴墳墓も見て、展望台から海を眺めて…。これ杉乃さんと一緒じゃなかったら悲しかった!しゃべるのがメインだから楽しかったけども!
杉乃さんからは伊藤博文の話をいっぱい聞けました。私は伊東巳代治の伊藤博文への愛憎ぶりが、和解後すぐに伊藤公が殺害されたことと相まって好きです。

夜ご飯は伊藤博文の料理長を勤めた方が創業されたお店「松月」に行きました。八寸に出てきたタコの卵を甘辛く炊いたもの(左下)が好きな味で、ご飯と食べたいなぁと思いました。料理の写真撮るの特に苦手なんですけど覚えていたいから載せちゃおう。
202308190928011-admin.jpg
出てくる料理のどれもがおいしくて、お店の方もすごく親切にしてくださって(伊藤博文に関するインタビューを受けた際の雑誌を貸してくださったり、あちこち閉まってた話をしたらお座敷を見せてくださったり。地元の方なのかという話からご伴侶とのなれそめまでお伺いしてしまった…)一日目のとても素敵な締めくくりになりました。

……が、私の旅はまだ終わらなかったのだ。

小田原駅についたら「北條五代祭」のポスターがあちこちにあり、駅を出たら「この辺は混雑するからパレードは別のとこで見るのがおすすめ」の案内。5/3ね…明日やんけ!この旅のイベントは0か100しかないんか!50くらいにしてや!

ホテルに着いた時点で21時前と体力も時間も余裕があったので、松月で買った伊藤博文好みの玉子焼きの折り箱を冷蔵庫にin、スマホとホテルの鍵だけ持って着の身着のまま「小田原城」へGO。明日になったら混んでて見られないかもしれない。絶対に見ておきたい。
同じことを考える人がいると思いきや、全然人に会わない。怖い人が出たらどうしよう…と思ったけど、まぁ大阪より治安悪いことはないやろと気を取り直して向かいます。流石にお城に着いたら人はいました。テントややぐらや整理用のロープが張ってあり、お祭り前って感じがしてよかったです。
二宮金次郎を祀る「報徳二宮神社」は神社なのに閉まってて珍しいと思ったけど、もしかしたら裏口だったからかも。

そして翌日、ホテルの部屋に全身鏡がなくてあたふたしながら着物を着て、もう一度小田原城へ。
お堀の近くにツツジが咲いていて、お堀の水と白壁が映え、明るい時に見た方がきれいだと思いました。時期が外れているのですが藤棚や菖蒲園や蓮池があり、季節ドンピシャだとより良いと思います。屋根のシャチホコの写真を撮っている男性に話しかけてみたところ、整備される前の様子や北條早雲が好きなこと、駅の方に行くとある鰻屋さんがおいしいことなどを教えていただけました。神奈川の方だそうで「お着物だとお城を登るのは大変かもしれません」と心配していただき、話し方が上品だな…と思いました。

20230819092939-admin.jpg
小田原城、電子チケットもあるのですが住所やらクレカの番号入力やらが面倒で、警備の人も「チケット購入列の進みは早いから入力している間に買えますよ」とおっしゃったので列に並びました。
午前中だから人出もそこまででもなく、城内の展示がちょっとつっかえたくらいで、満足いくまで見られました。美術館の入り口の展示だけ混むあれです。
歴史に疎いのに史跡めぐりをしてるので、豊臣秀吉に城攻めされた時の再現映像を奇跡の逆転が起きると思って見ていたら、普通に小田原方が降伏してしまってショックでした。何回かに一回は勝つバージョンを流してもいいと思います。
展望台では海を見たり、箱根の山を見てあれが噂の「天下の険」かぁと思ったりしました。城下では甲冑着付け体験や遊園地もあり、子供連れが多くて、地元の人に愛されてる感じがしました。よく晴れた日に行ったからというのもあると思いますが、明るく開かれたお城でした。
それから昨晩は閉まってた報徳二宮神社で、杉乃さんに教えてもらった「きんじろうカフェ」で呉汁という二宮尊徳翁ご愛食の味噌汁とカフェラテを食してまったり。並んでたらやめる気だったのですが並ばず入れました。緑がきれいです。

小田原をもっとゆっくり見たい気持ちはありましたが沼津御用邸に行くと決めていて、午後にパレードが始まれば混雑がやばいのは明らかなので、駅に戻って沼津へ向かいます。
沼津駅発のバスで御用邸に行く予定でしたが、見るのに必要な時間を考えると帰りの新幹線の時間がギリギリになるので沼津駅からタクシーを使うことを決意。小田原でまったりしすぎました。
着物の雰囲気を崩したくなくて荷物は風呂敷にまとめたんですが、ずっと手で持ってると重い!もし次も着物ならリュック背負ってやる。
タクシーでは運転手さんが話しかけてこないので沈黙の10分を過ごした後、意を決して話しかけたら、朗らかにお話ししてくださいました。もっと早く話せばよかった。沼津のこと海の町だと思ってたけど、沼津アルプスというのを目当ての山登りの人も来るそうです。

そして「沼津御用邸記念公園」に到着。西附属邸も入れるチケットを購入し、これが宮廷建築かぁ…と思いながら順路通りに。調理室や謁見所などの名前の付いている部屋は全て廊下から見る形なので、思い切り踏み込んでうろつける施設と比べると中に入れてる感は少ないかも。でも説明のパネルが置いてある名前を認識してない部屋は入れてたと思うので、入れないことが印象に残ってるだけかも。
窓ガラスが大正ガラスなので床に映る光もゆらめいていて、赤い敷物が敷かれた廊下を歩くとき、光っている部分が太陽光で温かくなっていてよかったです。平屋だから天井から光を採り入れるようになっている部分も多くて、窓も多くて、天気のおかげもありますが、ご静養のためというのも頷ける安らいだ造りだと思いました。
設備そのものに「これは初めて見た」というものはなかったように思うのですが(どの部屋のものかを真鍮板に書かれたmade in USAの電気のボタンがいっぱい並んでるのがおもしろかった)建物としての造りが一般的なお屋敷(武家屋敷や寺社建築)とは異なっていて珍しかったし、とにかく広いし、トイレや洗面台などの住みよいように作り変えたのだろう部分が、ヒトの生活のための場と感じられてよかったです。
浴室が板張りに見えたので帰りに受付の方に排水はどうしていたのか伺ったら、湯船のない掛け湯式で、床に傾斜がついていて下に受けられるような設備があるとのこと。お庭を見る際にボランティアのガイドさんをお願いしたら「中でお聞きになったかもしれませんが…」と前置きをなさっていて、もしかして建物内も案内をお願いできたのか…?

お庭はマジで公園の広さで歩くだけで一仕事です。帰りの時間が差し迫っていたので一時間だけガイドをお願いしました。井戸水が出ているコーナーで触ってみてねと張り紙があったので触ったら温かくも冷たくもない水で、ガイドさんも「夏か冬だったら井戸水をご実感いただけたのですが…」と。すんません…。
震災に備えて防波堤を高くしている最中で海が望めなくなっており、もう御用邸時代の海は見られないこと(でも人命にはかえられないこと。もちろんそう!)や、今は遊歩道の部分は昔は水路で荷物の運搬に使っていたこと、かつては防空壕の中も見学できるようになっていたこと、駿河湾は水深2500メートルある日本一の深さの湾でマグロやタカアシガニも穫れること、沼津垣はお値段が張ること、沼津市の人口が少なく御用邸とはいえ手入れが行き届かない部分もあること……などをお話ししていただいて、私は本を読めば何とかなりそうなことよりライブ感が好きなので、ガイドお願いしてよかったと思いました。ガイドさんのおすすめの季節は紫陽花の季節らしいです!
大きな鯉のぼりが浜風に吹かれてぴんとなっていました。風が強いと広葉樹が育ちにくいそうなのですが、鯉のぼりは元気でいい!

時間がなくて民俗資料館や翠松亭や東附属邸学問所は見られませんでした。大磯に行くぞ→ひかりに乗る!そうだ沼津に行こう!という流れで、なかなか沼津に行かないのでちょっと惜しい気はするけど大満足です!

帰りの沼津駅行きのバスを待とうと思ったら時刻表に一つしか時間が記載されておらず、向かい側かとうろうろしても見つからず、花壇の整備をしてる方に聞いたら「そこは一週間に一度くらいしか来ないですよ」と別のバス停を教えてくださいました。聞いてよかった!今回の旅行はめちゃくちゃ人に恵まれた旅でした!よかったー!

最後に杉乃さんが鴫立庵で撮ってくれた写真がいい感じなので出しときます。自分の全身図出すの恥ずかしいけど後ろ姿だしサイトだからいいや。へへへ。これは祖母の単衣の着物(綿ぽい)を対丈で着てます。#着物
202308190928012-admin.jpg畳む
#旅とか 先週有馬温泉に行ってました。前に行った時は寒い時期(Twitterがないから正確なところが分からん)だったのでお湯の温度41℃は寒すぎて無理、有馬もう行かんと思ってたのですが、旅行券をもらってしまったもので…。気温20℃前後の日だったからほどよく温まってよかったです。おすすめしないとお伝えした葉薊さんに暖かい時期なら良かったと訂正したい。あと前回はコロナ期で閑散としてたので、今回どのお店も開いてて観光客もほどよくいて、メインストリートはもちろん脇道に逸れたところでお店見たり草を見たりできて楽しかったです。

有馬温泉は温泉なんで浴衣のおじさんがたくさん見られるわけですよ。やっぱり恰幅のいい人の浴衣はさまになるなぁ…と思うのですよ。
甚壱はあの細腰でよく着物を着こなせるもんですよ。着物は凹凸があると着にくいってのはどこに行ったんだよ?!肩幅胸囲があるから相対的に細く見えるだけで実際の寸法は細くないんですけど、腰の方が細いことには変わりないじゃないですか。座ってる甚壱のどっしりした感じいいですよね。この不安定な世の中で愛すべき安定感ですよ。
#旅とか 石山寺に行ってきました。JR西日本が関西1dayパスを出す度に比叡山と石山寺をセットで行こうと思うだけ思って行かず、1dayパスが実質廃止の今になっての訪問です。とはいえ石山寺に行って帰るだけなら1dayパス買わずに普通に払う方が安いので惜しくはない。海遊館の交通機関とのセット券もなくなったし、これもコロナによる人出減少の影響でしょうか。

それはさておき石山寺!
瀬田川という広い川の川筋の道が参道で、視界も道幅も広々していて、常に木々や花が目に入る気持ちのいい道でした。メダカもいました。
紫式部ゆかりの寺、先日行った文楽の演目に出てきた良弁が建立に関わったなど、持ってる知識で十分と思い下調べせずに行ったのですが、門前町が賑わっているお寺でした。石山駅前でマクドに行ったことを後悔しました。マクドナルド石山駅前店の店員さんびっくりするほど親切丁寧でホスピタリティの化身って感じだったので行ってよかったのはよかったです。久しぶりに食べたフライドポテトもおいしかったし。

見てくださいこのご飯屋さんの充実ぶりを!団体旅行客目当ての収容人数に特化した店(あれはあれで好きです)じゃない!
お参りした後うなぎ屋さんの「湖舟」の前を通ったらタレのいい匂いがして、店前でパックに詰めて売っていたうなぎおこわとしじみおこわを買って帰りました。おいしかったです。
ご飯食べられなかったの惜しいな…お団子も食べたかった…食べ物目当てでもう一回行こうかな…

石山寺ってドーンと境内に石山があるんですよ。だから石山寺なんですって。知らなかったので驚きました。大門をくぐって両サイドにある○○院みたいなのを(禪を感じる…)と思いながら歩いて、石段上ったら石山がそそり立ってて(え?突然雄大になったんですけど?)と面食らった。みんな知ってるのかな。人に言ったら恥ずかしいかな。ここはほらワールドワイドウェブとはいえ自分ちみたいなもんだし、日記は恥ずかしいもんですよ。
20230819091955-admin.jpg

日記を書いてる今になって観光案内所でもらった境内の歩き方を見ているのですが、行ってない道があってショックを受けています。広くて楽しいお寺です。広い+桜の時期を過ぎてる+滋賀(京都から30分だけど京都みたいな混み方をしない)という好条件のお陰で、気候のいい晴れた日の休日なのにゆったり見ることができました。大黒堂の屋根の裏側の黒々とした影と、若葉を透かす日の光がよかったです。
20230819092219-admin.jpg

石山寺縁起絵巻の実物が見られるのですが、三巻に出てくる御所車の立体感がすごくて、絵巻はのっぺりしているというイメージを覆されました。同じ館に源氏物語の絵も展示されているのですが「あまり描かれることのない場面を描いた貴重な本」みたいな紹介がされている本があり、人気のシーン、描きたくなるシーンってあるもんなぁと人間の変わらなさをしみじみ感じました。夜間拝観して紫式部も見たという月を見てみたいです。
#旅とか 前から気になっていた「加賀屋新田会所跡」に行きました。交通費使ってぜひにと言うほどのおすすめではありませんが、無料だし、広いし状態がいいし、緑が多くて花も咲いてるし、人の家を訪ねた感があって楽しかったです。住之江公園駅が最寄りなので、インテックス大阪に行く時のついでがいいかも。
住宅街を抜けていくのですけど、小学生の子が自転車で玄関に乗り付け、○○君いますかとお友達を誘いに来てた光景が見られてよかったです。今の子もああいう誘い方するんですね!
写真を撮るのが下手で、建物を写したものにはろくな写真がなかったのですが、もみじの花がきれいに撮れてたので出しておきます。もみじに花が咲くことを今回はじめて知りました。
20230403205820-admin.jpg

#買い物 それから京都ビスポークにオーダーシャツの採寸に行きました。加賀屋跡のある住之江と京都ビスポークのある堂島は全く別の場所で、何一つついでじゃないです。出不精なので一回外に出るとあれこれ用事を済ませようとします。
いつも胸に合わせてワンサイズ大きなトップスを着ているのですが、身長は人並みなために袖が微妙に余り、たまにはぴったりした服を着たいと思ったのがきっかけです。最初はoverEで買うつもりだったのですが、値段を見て、もう少し足せばオーダーできるのでは?と思いまして。オーダーは憧れですからね。
お店選びの決め手は……その……禪院家にはまってるおかげで「京都」ゆかりのブランドに弱くて……それで去年はNIWAKAのペンダントを買った……
生地の種類は豊富ながら、紳士服が基本のお店なので色味や柄のバリエーションは「サラリーマンがスーツの中に着てるシャツ」の範囲です。パターンオーダーで、生地、襟の形と袖の形、ボタンの種類、前立をどうするかが選べて、お値段1万2千円でした。overEと変わらんかった。
長袖の他に半袖と七分袖も選べるようです。襟と袖を別布にするのは白しか選べないので、汚れの目立たない色に、というわけにはいきませんでした。1ヶ月後のできあがりが楽しみです。
RSS