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#再投稿 #旅とか 笠岡市立カブトガニ博物館のカブトガニ幼生放流に参加しました。

開催日前週に天気予報を見ていた時はまさかこんなに大きな災害(平成30年7月豪雨)になるとは思いもせず。宿泊する旅館の方はご無事で、ネットの書き込みから博物館の職員の方々もご無事だと知れたときはほっとしました。バスの運転手さんによると博物館のある地域は海抜ゼロメートル地帯が床下浸水になる手前で済んだとのことでした。

以前ガバメントクラウドファンディング(自治体が行うクラウドファンディング)に寄附し、返礼品として招待券をもらっていたので三連休に訪れる計画を立てていたのですが、その日に放流イベントが行われるのは全くの偶然です。博物館ホームページで参加者募集の告知を見たときは驚きました。これぞ運命!
小学生以下のみ、市民の方のみといった制限もなく、早速申し込みの電話。先着100名募集の告知から一週間経っていましたが無事に受け付けていただけました。

笠岡駅前の券売所にて『笠岡いいところめぐりバス』の乗り放題チケット(500円)を購入します。平日は二時間に一本しかバスがありませんが、土日祝はこのバスがカブトガニ博物館を通るので、土日祝に限ってアクセスが良くなります。駅前から片道270円なので一往復するだけで元が取れます。

さてカブトガニ博物館。バス停から広い駐車場と恐竜のオブジェやら池やらがある広い庭を経由するので地味に遠い! 遮るものがなくて暑い!

中に入ると博物館というより役所の玄関ぽさがありました。招待券使用だったので入館料を募金箱に入れます。いつまでカブトガニ愛が続くか分からないけど好きなうちは援助したい。小銭がなかったから520円のとこ1000円入れたとき危うく冷静になりかけましたが、狂気を取り戻して進みます。カブトガニの成体の水槽があり、つがいで移動していてかわいいです。地球誕生を表しているぽい溶岩のオブジェの出迎えを受け、博物館の展示コーナーへ。

カブトガニ大水槽の写真。カブトガニが潜れるように底には砂が敷き詰められている。砂の上ではカブトガニが思い思いのポーズで散らばっている

カブトガニ大水槽。ここでしか見ないだろう単語です。地元大阪では見ることのできない本物のカブトガニ(Tachypleus tridentatus)がこんなにたくさん! 最近の水族館はスタイリッシュなところも多いですが、この色気も味気もない展示が逆にいいですね。

樹形図やら循環系の説明やらの詳しい展示もありましたが割愛します。よく分からなかったので! 読んでる最中は分かった気がするけど実際には分かってないやつだったので! 生物学より愛玩の気持ちが強かったので各部分解展示や薬品注入系は衝撃がありましたがオッケーです。同時代ということで恐竜の展示もあり、唸り声が聞こえていることは気づいていたのですが、目が動くとは思っておらず目が合ったときはビビりました。オッケーです。大丈夫……

カブトガニの這い跡の化石の写真。カブトガニ本体の化石部分に視線が行くよう光が当たっている

これは私イチオシの「世界最長のカブトガニの這い跡」の化石です。「世界最長のカブトガニの這い跡」です。いいですね。すごくいいです。これに価値があるとされる博物館、すごくいいです。

カブトガニのマリオネットの写真。人間よりも大きなサイズのカブトガニの腹側がこちらを向いている

あとこの「カブトガニのマリオネット」も気に入っています。巨大ロボットは皆の憧れです。操作台が私の腰くらいの高さだったかな。2メートルを超えるカブトガニを動かせるわけですよ。動画はあるのですが軽くするやり方が分からなかったので載せられません。脚と尾剣がウィーン・ガ・ガと動きます。たぶんご想像の通りの動きですよ。

博物館にありがちなキャラクターと冒険する映像コーナーもありまして、これがまた80席もある大スクリーン。クイズ対応のスイッチ付き。奮ってますね。最上段はスイッチないのでご注意くださいね。でも背もたれが柔らかくて居心地がいいです。博物館マスコットキャラであるカブニがナビゲーターを務めて古代にタイムスリップする筋書きなのですが、「このあたりの動物は比較的おとなしい」とか「比較的安全」とか微妙に不安になることを言ってくれます。カブ海の声はロックマンゼクスのプレリーに似た落ち着きのある声でカブニよりお姉さんぽさがあるのですが「リミッターを解除すれば30億年くらいひとっ飛び」と言い出すのでハチャメチャで楽しかったです。終わり方も全部見たから帰ろうではなく「エンジン部に落雷したから急いで帰らないと」でした。

さていよいよ放流です。63人だったかな。私以外にも大人のみでの参加の方が数組いらして気が楽でした。去年はオーストラリアからの参加者もいらしたそうです。募集要項に国籍不問と書いていたのはそういうわけだったのか。館長さんの説明で「分かりましたか?」に返事をしたのが私だけで(子供たちが元気よく「はーい!」って言うためのフリやないんか!?)と焦りました。一人で参加したので恥ずかしがることもできず目を泳がせるしかなかった。子供たちが主役だろうと控えめな声を出したので、皆もそんな感じで小さく返事してて聞こえなかっただけだと信じたいです。

色とりどりの子供用バケツに小分けにされたカブトガニの幼生の写真

バケツにいるカブトガニの幼生をクローズアップした写真

笠岡湾の干潟の写真

バケツを渡され干潟へ向かいます。脱皮回数により大きさが違うけれど全て昨秋生まれたカブトガニで、5匹ずつ入っています。持って帰りたいくらいかわいいです。生まれて初めて見た干潟は広大な泥って感じで、清掃活動をなさっているのでしょう、ゴミが全くありませんでした。

手のひらに乗ったカブトガニの写真。親指と人差し指で輪を作ったくらいのサイズで泥にまみれている

スタッフの方が見つけたカブトガニを見せてくださいます。昨年以前に放流したカブトガニが無事に育っているとのことです。泥の中をずるずる動いていてかわいいです。

干潟に散らばるカブトガニの幼生の写真。頭から泥に突き刺さってしまったような体勢の個体もいる

カブトガニには触らずバケツに入った海水ごと、できるだけ遠くの小石のない場所へ流してくださいとのことで、腕を伸ばしてザバーっと。思っていたのと違って見た目が無残です。あとでちゃんとスタッフさんがカブトガニをひっくり返してくださり、カブトガニは泥に潜っていきました。

募集ページが消えているのでリンクが張れませんが、毎年やっているようです。今回は6/28告知&受付→7/14開催でした。受付は電話申込のみです。

必要事項:氏名・住所・電話番号(+小学生以下は学年)持ち物:長靴、タオル、水筒・帽子等の熱中症や紫外線対策用品、カブトガニを愛する心

干潟は深いし生き物を踏むので入らないよう注意があり、濡れることはありませんでしたので、砂浜+砂利道がいける靴なら長靴でなくてもいいかと思います。参加者は博物館の入館料が無料だそうです。

PROFILE

緑茶とカブトガニとうんこが好き。今のハマっているものの話と旅行の話がメインのはず。居酒屋メニューが好きなんだけど、お酒を飲まないから旅先のご飯は定食屋さんになりがち。

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